ささやかだけれど
『ささやかだけれど、役に立つこと』(レイモンド・カーヴァー、中央公論新社、1989年)
という本のタイトルをふと思い出す。
以前、村上春樹を読んでいて知った作家が、レイモンド・カーヴァー。
タイトルが長いけど、短編小説だ。
最初に平穏な家庭に不幸な出来事が起きて、ラストの方までずっとその不幸事が続く。
出来事自体、手に負えない形であっけなく終わってしまう。
けどそこからが、不思議な展開になっていて、最後に少し明るい道筋が見えて終わる、というのが大まかなストーリー。
読んだ後に、いい意味で複雑な心境になる。こうやって人と関わりながら、日々がつながっていくのだな、と感じる作品だ。
十年くらい前に読んで、温かい気持ちになったけど、今でもストーリーを思い出すたびに、温かみを覚える。
ほんのささやかなことが、不思議な力を持つのだなということだった。
ささやかなことだから、誰もが出来ることなのだけど、日々の中で擦り切れていくとできなくなってしまうことでもある。
クラゲの群れ。
ちょっと宇宙人ぽいですね。
☆
日々の中で失ってしまうもの。
つまり、思いやり。
☆☆
持ち続けるは、難きがなかのまた難し。
☆☆☆
今日は初めて夏なんだな、と思ったけど、もう七月なんですね。涙。
テレビではボーナスがー、と言ってましたがサッパリ無縁な人間なので、特にいつもと変わりなしですね。
でも夏の到来は少し嬉しかったりしますね。なぜでしょうか。
京都の水無月という和菓子を食べたい気分ですが、甘い物は訳あって今ガマン。
でも水無月はういろう好きの人にオススメです。
☆☆☆☆
ではでは。
火曜日もあっという間に終わりですが、みなさん良い夜をお過ごしくださいね。