翳りゆく

日増しに暖かくなってきているけど 、体調的にはダウン気味。桜も先週くらいから咲き始めてはいるものの、なんだか生温い感じ。だからあんまり嬉しいとかもない。


ただ、春になったなと思うのは、五時半くらいでもまだ明るいということ。もろもろ夕飯の準備とかでバタバタした後に、一人部屋へ戻ってくるとまだ明るいとなんだか季節が変わったんだなと思う。

こういう時間帯の明るさで部屋にいると、ユーミンの翳りゆく部屋という曲を思い出す。この曲は椎名林檎宮本浩次等がカバーしているので、有名と言えば有名な曲。

小学生くらいのときに聞いたときは

「輝きは戻らない 私が今死んでも」

というところで、大袈裟だなあとか思っていたけど、今になって思うと、個人的な喪失と夕方の太陽が沈むときの喪失の感覚とを関連させているのだな、ということをぼんやり考える。


もちろん、曲調からいって明るくないので失恋の歌なんだろうということは簡単に察しがつく。

ただ、この曲が興味深いのは、夕暮れどきを喪失の感覚とリンクさせているところ。


夕暮れのことを黄昏とも言ったりする。『たそがれの文学』という本をどこかで見かけたことがあるが、夕暮れが宗教や 文学的なモチーフとなっていたりもする。おそらくは、喪失の感覚と結びついているのだろう。


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手元にあった夕方時の画像。

そう。山ばかりですよ。。。