「鶯さん鶯さん」
と猫なでごえで呼びかけました。
「オヤ斑(ぶち)さん、今日はいいお天気ですね」
「ニャーニャー、ホントにいいお天気ですね。それにこの梅の花のにおいのいいこと。ほんとにたべたくなるようですね」
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ブチ猫は鶯を食べたいがために鶯を口説くシーン。
綺麗なものにはこういうブチ猫みたいなものもついとりますよ、といことなんじゃろうか。結果、鶯はうまく逃げてブチ猫は地面にぼたりと落ちておしまい。
ブチ猫をイヤな奴と読むことはできる。だいたいブチ猫は最初梅のにおいを「つまらないにおい」と言っておきながら、鶯にはいい匂いですね〜と嘘をついて近付いている。さもしい。ただ、自分をブチ猫に重ねて読む方が面白いかもしれんですねコレは。
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今日は「海容」という言葉を初めて知った。おおむね「寛容」と同じ意味ぽいが、海というイメージが映像的。
ちなみに海は夏っぽいが、冬の海もなかなか好きだ。