モモ③

こんばんは。今日でGWも終わりですね。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。


久しぶりにM・エンデの『モモ』から引用。

孤独というものには、いろいろあります。でもモモのあじわっている孤独は、おそらくはごくわずかな人しか知らない孤独、ましてこれほどのはげしさをもってのしかかってくる孤独は、ほとんどだれひとり知らないでしょう。『モモ』 


最初に読んでから十年以上を経て、興味深く読んだところはこういうところだ。


モモの力が周囲に及ばなくなり、ついには友人から隔絶し、孤独になってしまうというシーン。


隔絶といっても、喧嘩別れしたわけではなく、大雑把に言えばみんな忙しくなってしまったから、ということになる。


ところで、この引用部分を読むと、モモの抱え込んだ孤独が普通のものとは違う、という描写になっている。

どういう孤独だったのか、というのが次の部分。

モモはまるで、はかり知れないほどの宝のつまったほら穴にとじこめられているような気がしました。しかもその財宝はどんどんふえつづけ、いまにも息ができなくなりそうなのです。出口はありません!だれも助けに入ってくることはできず、じぶんが中にいることを外に知らせるすべもありません。それほどふかく、モモは時間の山にうずもれてしまったのです。


多分これだけじゃなんのことかはわかりづらいかもしれない。なにせ全部譬喩。


ところで、ここまでの話の流れでは、モモが悩みを負っているという描写はなく、どちらかというと悩まないタイプの主人公だった。


そのモモがどのような悩みを持ったのかというのは、ちょっとひねくれた見方をすれば興味深いところではある。


とりあえず、長くなるので今日はここまで。



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続・昨日行ったところ

色のトーンを変えて撮ってみるとずいぶん雰囲気が変わって驚く。



それではおやすみなさい。

ごきげんよう。