にょ

昔近所の図書館で『ドイツ兵の夏』(偕成社、1978)という本を借りて読んだのを思い出す。


図書館日和で検索したら蔵書なし。

ちッ。




破られたりして損なわれる本もあれば、人知れず蔵書リストから外され消えゆく本ありと覚えしか。


蔵書が増えれば低利用本は管理上消えてゆくし、そういう本の方が圧倒的に多いのよね。。


まあとはいえ、この本自体の読後感としてはなんだかスッキリはしなかったという印象。全体的に思春期の少女の脆弱な感じがするけど、今思えばそういったストーリーのスッキリしなささは、主人公の、というより作者自身の脆弱性だったのかもしれないと思う。それにメランコリックな装飾を施せば、良くも悪くも有る程度の読者層を獲得できるということでもあるのだろうか。

冷たい両親の仮面の裏側を抉るような洞察があればまた違った展開を味わうこともできたのかも、とかいろいろ別の展開もありそうと思うが、まあ少女の“想像力豊かな”世界観ってそんなもんか。

(いや、そんなもんでいいのか?)


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にょ。
ノートに落書きする感じが良い。


どんな物も逃げ場になり得る。
ノートの余白だってそうだ。

ところでどんな逃げ場を想像するか。