梅花に対する感情

予等は梅花の一弁にも、鶴を想ひ、初月を想ひ、空山を想ひ、野水を想ひ、断角を想ひ、書燈を想ひ、脩竹を想ひ、清霜を想ひ、羅浮を想ひ、仙妃を想ひ、林処士の風流を想はざる能はず。(芥川龍之介「梅花に対する感情」『芥川龍之介全集 第十巻』)


文人趣味全開ですが、本人いわくそういうのは軽蔑するけどやっぱり高尚で峻厳な前人未到の地にこそ「快」があるのだそうで。

パラドックスを伴うそう。

この凡人の自分にはわからない何か素敵なものが隠れてるに違いない、みたいなのが高尚な趣味の醍醐味なのか。


昨日今日と遠縁のお通夜・お葬式だった。とはいえ、私はその親戚と一度も会ったことがない。諸事情で参列をした。そしてばたばたしたので疲れた。帰ってうどん食べて少し寝て、ゴミ出しに。ゴミ出しが欠かせないのは、祖父のオムツがあるからだ。

祖父は最近身体にいろいろ不具合が生じている。なんだこれ?みたいな症状だ。私は、江戸時代とかの昔の人が描き残した病人の絵をそのつど思い出す。人間の身体はやっぱり、私の想像の遥か上にあるものの気がする。うまく言えない。


それでは。