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お盆休みも終わりつつあり、

また通常営業へ。


パソコンの日本語入力が出来なくなったことを除けば、お盆は特に変わったこともなく例年通り終わった。あ、今年から山の日が加わったのか。

久しぶりな面子からメールが来ていたが、なぜか自分に敬語を使うタイプの人間になっていた。文意はわかるので指摘しなかった。


中学生のときの音楽会用ポスターの話。

班で一枚提出するようにと言われたと思う。おそらく誰もやりたがらなかったので、私にお鉢が回ってきた。A3のケント紙一枚を渡され、私は下図のような下書きを作った。

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音符は家にあったコピー機で拡大したものをカーボン紙か何かで写した。横線を均等に引き、その上にコンパスで円を一つ一つ描いた。英文のところは日程等が書かれてある。

私はその後下書きを机の上に置いたまま7時からの塾へ行った。帰宅してからポスターカラーで以下の感じで色つけをしようと思っていた。今でも覚えている。

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当時の私はシンプルなものに美意識を感じていた。というのもあるけど、丁寧に色つけをする時間など取りたくないというのもあり、そういう下書きにしたのだ。更に言えば、後ろの黄色い円も不要だと思っていた。ただそれだと担任の先生から、手抜きだと注意されそうな感があったので書き足したのだ。シンプルイズベスト。


10時過ぎに家に帰り、机を見るとそこには見覚えのない絵が置いてあった。いや、見覚えはある。

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上の絵は完全再現ではない。円の中心に引いた線が下書きにあったが、上の半円は黄色に、下の半円は黄緑色にすべて着色されており、上の図よりかはずっと派手なものに仕上がっていた。

母だった。私が塾に行っていた3時間、母が下書きに忠実に一生懸命着色してくれたのだそうだ。もちろん私は頼んでいないのだけど。このとき、私は母とは美意識が違うことを確認した。

描き直すこともできず、翌日仕方なく教室内の担任の机上に提出しておいた。しかし担任はその朝はHRに顔を見せず、一時間目の数学が始まった。数学の先生は声がでかく苦手な部類の人だったが、彼は教室に入るなりしっかり私の(というかほとんど母の)ポスターを見つけてくれた。

「すごいこの色、芸術じゃないか!」

お褒めいただいた。
いろいろ恥ずかしかった。


ポスターは学級委員の女の子がなんとか商店の軒先に貼ってくれたらしく、私と母は深夜に車でその商店の前まで行き、そのポスターの貼られてあるのを二人で確認し合ったのだった。


パソコンの日本語入力は何回か再起動した後復活していた。良かった。