しかし、あなたは物事を

それがそうあらねばならないように理解しなければなりませんよ。

私はあなたがいつかこれらのことを理解してくれることと思いますが、その人間が誰であろうと人間の犯し得る罪の中で最も大きな罪は、たとえ瞬時といえども、他人の弱さや過ちが彼等の犠牲によって自分の存在の権利を構成し、自分の間違いと自分の罪とを正当化すると考えることなのです

(『現代アラブ小説全集7巻』、河出書房新社、1978年)

部署によっていろいろ、という話。


昼休み時、買い物に屋外へ出たら、作業着姿の二人が路上でゆっくり歩きながら何事かを話していた。


向かい側から手前に歩きながら近づいて来たので、何を喋ってたかは聞き取れなかったが、上司から注意を受けているっぽかった。私と同い年かそれより下の歳の人のよう。

断片的に聞こえてしまったのは、何やら人にモノを教えてもらう態度じゃない、ということだった。部下の男性の方は、ハイそうですね、ハイそうです、と恐縮した感じで相づちを打っていた。

昼休みに路上でということは、どっかからの帰りだったのだろうか。出先で何かあったのだろうか。部屋で言えないから敢えて外で叱る形になったのか。などなどを思った。


そして、なぜか上の引用をぽっと思い出したのだった。


政治には疎いワタクシ。




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ほっとするようなどこか郷愁。