2015-09-26 黒い雨 素晴らしき日々 本の感想 井伏鱒二の、ラストを思い出す。 ヤスコの病気がいつかきっと治るんだ、という結び。 治らないかもしれないという不安が入り混じった感情がある。それでも山の向こうをじっと見つめる。 高校生んときは、希望を残したシーンだと思っていたが、希望的にも絶望的にも見える。どっちでもない感情があるのだ。割り切れない、やり切れない感情が。