以前
塾講をしていたとき、
生徒たちと喋るのは楽しかった。
ものを教えることに高校のときから少しは興味があったので、塾講というバイトはわりと魅力的だった。
そして実際にそういう憧れのバイトをしてわかったことは、おおよそ次のようなことだ。
いかに憧れていた職業であっても、そこにいる上司の性格のおかげで、憧れがカンタンに消えてしまうということもある、ということだった。
いろいろ大声で罵詈雑言を言われたものだ。
お前みたいなやつはどこへ行ってもすぐクビだ、と言われたことがあった。
しかし、その塾講バイトを年度いっぱいで辞めたあと、別のバイトを始めたがクビにはならなかった。
そこは怒鳴る上司もおらず、問題がないとは言わないまでも、まあまあ和気あいあいとした楽しいバイトだった。
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ここまで書いていて、職場に限らずとも、そこそこの権力を持っている立場の人が、より弱い立場の人にツラく当たるような場合というのはどこででも発生するのだろうなと思った。
習い事しかり、趣味サークルしかり、読書会しかり、勉強会しかり、家庭しかり、学校しかり、幼稚園・保育園しかり、町内会しかり。
そういう人がいたら、やはり自分の好きなことであっても、一旦あきらめる必要も出てくるように思う。
そしてそっと離れればいいと思うのだけど、そうしたくてもできない場合はどうすれば良いのか。
学校とか、家庭とか、「嫌なら出て行け」と言われても出て行けない場合は?
とはいえ職場へ行って初めて、向いているかいないかがわかるということなのだろう。
続けば向いているということなのだろうな。
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くだくだと書いてしまった。
出て行けない場合、より深く突破口になりそうなものを洞察できる人間になれればいいのだけど。
不可能性。
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師走の候。
寒いですが、お体大切に。