ないと思って
青空文庫にありましたワ、姐さん
☆
ココアのひと匙
一九一一・六・一五・TOKYO
われは知る、
テロリストのかなしき心を──
言葉とおこなひとを分ちがたき
ただひとつの心を、
奪はれたる言葉のかはりに
おこなひをもて語らむとする心を、
われとわがからだを敵に擲げつくる心──
しかして、そは真面目にして熱心なる人の常に有つかなしみなり。
はてしなき議論の後の
冷めたるココアのひと匙を啜りて、
そのうすにがき舌触りに、
われは知るテロリストの
かなしき、かなしき心を。
☆
深夜、ラム酒10ccほどをココアに入れてレンジであっためて飲んでみたら、良い風味に。
あっためたウイスキーボンボンを飲んでる感じ。
いや、そんなに甘くないもの。
ラム酒とココア好きな方にはすすめたい。
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ずびずびすすりながら、読めるココアのひと匙。
いわずと知れたあの事件。
ワタシは真面目でも熱心でもなかったから、テロリストのかなしき心はわからないのだろうな、とフト。
ところでテロリストたる者はかなしいものなのかどうか。
過激か悲哀で語られるも、どちらが適切なのか。どちらも似つかわしくないのか。
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ココアの苦味にゑひもせず。
たださめたりしカラダかな。
かくう
☆
おやすみなさい。