ちょっと古いけど
数年前に購入した本の函(ハコ)から。
このゴシック体のタイトルの入れ方、カッコイイと思ってしまう。(文という字が特徴的なので、ゴシック体とはいえ、きっと名前があるのだと思う)
文学に凄みが。。
近寄りがたい感じが。。
小生、ドキドキいたします。
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さてさて、この黒人文学全集は、シリーズ(全13巻)で刊行されているのですが、私が持っているのは、第三巻『山にのぼりて告げよ』(J・ボールドウィン、斎藤数衛訳、早川書房、1970年、初出1954年)のもの。第四版ですね。
解説等見ていると、ボールドウィン氏は黒人文学史の中で、画期となった存在だと言えるのだそうです。
画期となるとは、こういうことを言うのだと知りまして、私としては恐縮する思いで読みました。
函裏。皮膚の凹凸や、油ぎった額、縮れ毛の感じまでわかる。まさに肉薄。
ううむ。
ボールドウィンの文章に漂う、静寂さにもいろいろインスパイアを受けるのです。
逆説的だけど、蠢(うごめ)きの激しい静寂といった感じ。有象無象の静寂からの生還までを聖書の文句を駆使しながら見事に描き切っていて、その才能に圧倒される。
私自身は、興味深く読んだのではありますが、きっとボールドウィンに対する批判もすでにあるのだろう、と今これを書きながら思っている。
作家を神格化する必要はないのだと個人的につらつら観ずる日々。
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そういえば、函裏のボールドウィンの白黒写真を見ていると、普段白日の下では隠されているものが見えてくるような気がしてきますね。
その隠されているものが何なのかがわからないのだけど(わかりようもない)、それがかえって見る方のイマジネーションを掻き立てている要素の一つなのかしら。。
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スバラシク暑い日が続いておりますね。
お身体大切に願います。
また明日。